温泉・入浴知識

  肘折温泉(当館)の「お湯」の特徴

  温泉の泉質は、「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(重曹を含む食塩泉)」です。

            遊離二酸化炭素(炭酸ガス)も多く、1㎏中400㎎近く含まれています。          

  ① 重曹(炭酸水素ナトリウム)には、皮膚表面の油分やタンパクを乳化して洗い流すという、

     美肌効果があります。

  ② 炭酸ガス成分も多く含まれ、炭酸ガスの血管を拡張する作用により血流が良くなり、

     身体全体を暖める血流促進効果があります。

  ③ 食塩(塩化ナトリウム)が皮膚表面に被膜を作るため、お湯から上がってからの

     暖まり感が持続するという、保温・保湿効果があります。

 

 つまり、上記の3つをまとめると、

 肘折温泉のお湯は、美肌効果を持ちながら、身体全体を暖まった血液が早く回り、

  しかも、暖まり感が持続するという保温効果の高い、とてもあったまる温泉です。 

 

 温泉の効能は、リュウマチ、関節痛、神経痛、けがや骨折等外傷・術後の後療法の他、

          胃腸病、皮膚病などによく効きます。

 源泉は、当館から80m先(源泉公園の所)で、直接、引湯しています。お湯は一切

      循環しておらず、かけ流しにしています。

 

■ 入浴の仕方と入浴上の注意事項

1.浴槽に入る前、「かけ湯」を十分に(下半身から上半身へ20回位)

   「かけ湯」は血圧の急激な変化を抑え、事故を防ぐためです。

2.入浴前後にコップ1杯の水(お湯、お茶)を飲みましょう。入浴により、血液中の

   水分が不足し、脳梗塞や心筋梗塞を予防するためです。

3.入浴温度は、少しぬるめ(39~41℃の温浴)がお勧め。ぬるめのお湯は心臓に

   負担をかけず、血圧を下げる効果があり、身体に良い入浴法です。

4.食前や食後の入浴はやめましょう。入浴により血液が身体全体を回り、消化の働きが

   抑制されるからです。

5.湯治での入浴回数は、初日は1~2回にとどめ、次第に回数を増やし、1日5回

   (高齢者は4回)を超えないようにしてください。「湯あたり」を防ぐためです。

6.入浴時間は、各個人の好みに合わせてよく、「もうたくさんだ」という気がした時が

   入浴の終わりと判断してください。

7.足や腰が痛い場合などは、足のみ、腰から下(半身浴)を入浴する方法がお勧め。

   部分浴は心臓や肺への負担が少なく、長めの入浴ができます。

8.湯治を始めてから3~5日語に「だるい」「食欲がない」など、身体の調子が変わったり、

   間接などの痛みが激しくなることがあります。これを「湯あたり」といい、この場合、

   一時入浴を休むか、入浴回数を減らしてください。症状が去るのを待ちます。